7月4日より藝大アートプラザにて開催されている展覧会に参加しています。
金木犀をモチーフにした作品はこれまでも多く制作してきましたが、近年では思い出を思い出す瞬間を切り取るための象徴としての存在だけではなく、四季を感じ時間が経過していった実感を目に見える形に表したものという意味合いも表現の中に出てきています。
とはいえ、とても説明的に個人的な風景や感情を見せたいということではなく、「今」という立ち位置からいろいろなものを見て、「今」ある、「今」いる、と実感することに集中したいという思いがあります。
ただそこに存在するだけのもの、というシンプルなことに魅力を感じます。
コロナ禍において人間の本質を目にする機会が頻繁に訪れ、アートは人の命に関わるような仕事なのかとふとよぎることがありましたが、少なくとも自分にとっては人生になくてはならないものであり、アートの周りにいる方々にとって少しでも心安らぐような、静かな時間を過ごしてもらえるのであれば、作り手としては幸いに思います。
このような状況下で、アーティストに発表の場を作ってくださった藝大アートプラザと関係者の皆様に感謝申し上げます。
-----藝大アートプラザより-----
《特別企画》アトリエから 〜いまアートにできること〜
コロナ禍による緊急事態宣言発令から外出自粛の日々となり、アーティストにとっても展覧会の中止や、工房の閉鎖による制作中断など、これまでにない状況を経験 することになりました。作り続ける人も、作れなくなる人も、それぞれがこの時間を過ごしました。藝大の学生は登校できない日々が続いています。
本展では、コロナ禍の下で発案された作品やドローイングを、アーティストのコメントとともに展示販売致します。アーティストにとって、わたしたちにとって、アートはか けがえのないものです。
まだ慎重さが求められる日々が続いておりますので、ご無理のない範囲でご来場賜れば幸いです。
アートプラザでは、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、出来うる対策をとっております。お客様にも手指のアルコール消毒およびマスクの着用など、ご協力のほどお願いいたします。
営業日時などを変更させていただく場合がございます。詳細は、ホームページにてお知らせいたします。
《特別企画》アトリエから 〜いまアートにできること〜
2020.7/4(土)〜9/13(日)
月曜休業(月曜祝日の場合は営業し、翌火曜日に休業)
11:00〜18:00 入場無料